自由な旅人ケイちゃんです。
片割れっち「GWどう過ごす?」
私「ドッグラン以外は暇じゃで」
二人「ほな、近場で遊ぼうぞよ」
毎度、満場一致する片割れっちと過ごしたGW。
行きたいとこリストの中の一つ。
三鷹市山本有三記念館
住所:東京都三鷹市下連雀2-12-27
電話: 0422-42-6233
開館時間:午前9時30分~午後5時
入館料:300円
休館日:月曜日、年末年始(12月29日~1月4日)
GWに行ったのは、施設改修工事に伴い休館するから。
【休館の期間】
令和7年5月12日~令和8年4月(予定)
土日休日の13時~16時の間にボランティアガイドの解説があります。
予約不要で入館時にお願いしておけば、手の空いたガイドさんが来てくださいます。
作家・山本有三が1936年(昭和11年)から1946年(昭和21年)まで家族と住んだ家。
門の前にある大きな石は、作品名にちなんで「路傍の石」と呼ばれるようになったそうです。
「濁流 雑談 近衛文麿」を取り上げた企画展開催中で、ガイドさんのお話は、山本氏と近衛氏の親交のお話が中心となりました。
近衛氏と言えば、2024年12月に訪問した「荻外荘」に住んでいた内閣総理大臣。
二人は学生時代の同級生(と言っても年齢は違います)。
当時親交があったわけではありませんが、近衛氏が内閣総理大臣になってから親交を深めたんだそうです。
毎日新聞に連載中だった「濁流 雑談 近衛文麿」は、近衛文麿を題材に、戦時下の情勢を描いています。
1974年(昭和49年)86歳で亡くなり「濁流 雑談 近衛文麿」は絶筆。
書かれていたのは近衛氏の幼少期のみで、本当に書きたかったこれからを描かないままとなっています。
「濁流」の構想メモとみられる創作ノートには小さな文字がびっしり。
最後まで書くことができなかったのは、無念だったと思います。
そもそも建物をみたくて訪問した「山本有三記念館」。


本格的な洋風建築で、建物のあちこちに大谷石を使っています。
大谷石を積み上げた煙突はとっても個性的。
大谷石といえばフランク・ロイド・ライド氏が作った「自由学園 明日館」。
この時代の多くの設計者がフランク・ロイド・ライド氏の影響を受けたんだろうと想像できます。
当時のお金持ちの家には必ずみられる「イングルヌック」。
暖炉のある心地よい小部屋です。
作家さんのお宅なので編集者さんはここで待っていたのかな。
※何かのアニメとコラボしているのか銀髪のイケメンが立っています。


左)3つある暖炉の一つ。
個性的な暖炉は見どころの一つですが、残念ながら撮影しそこねました。
右)食堂のすぐ横には長女の部屋がありました。
アーチ型の扉や壁面がとてもお洒落。
ステンドグラスから差し込む光と木製の壁。
丸いランプと赤い絨毯。
何もかもが静かで美しい。
執筆活動をしていた二階の書斎。
この部屋は、宮崎駿監督のアニメ映画『君たちはどう生きるか』に出てきた主役の男の子の部屋にそっくりなんだそう。
宮崎監督が小説『君たちはどう生きるか』に影響され、タイトル、部屋そして鳥(アオサギ)を使ったとの説明がありました。
そう言われても、映画を観ていないから理解できなかった私です。
ごめんなさい(__)
書斎の窓を開けて下さり(ガイドツアーの特典ですよ~)、新緑が美しい庭を見ることができました。※普段は室内を守るため閉め切っています。
書斎の直ぐ隣にある和室は、山本氏が休憩に使っていた部屋だそうです。
竣工時は、洋間だったそうですが、山本氏が和室に造りかえたとのこと。
やっぱり日本人。
畳が一番落ち着く!
館内をみた後、ガイドさんと庭園へ。
庭園側からみた建物は、いかにも洋館。
旧古河邸を思わす雰囲気。
左右対称にみえるこの建物。
よ~くみてほしい、窓の形。



長方形、台形、半円形とそれぞれ個性的。


池あり、竹林あり、芝生ありと小さいながらも手入れされた庭園でしばしほっこり。
葺き替えしたばかりの東屋。
この東屋に座り構想を練っていたのかと思われます。
ん?んんん?
頂点に壺がのってる~。
これも個性の一つかしら。
帰る時に気づいた鳥。
映画『君たちはどう生きるか』に出てきたアオサギは玄関にいました。
※映画と小説は無関係ですが。
令和8年4月まで改修工事に伴い休館する「山本有三記念館」。
次回は改修後の紅葉の季節に訪れたい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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