自由な旅人ケイちゃんです。
2024年12月9日から一般観覧が開始された杉並区荻窪の「荻外荘(てきがいそう)」に行ってきました。
荻窪の閑静な住宅街にある「荻外荘(てきがいそう)」は、内閣総理大臣を3度務めた政治家・近衞文麿(このえふみまろ)が、昭和12年(1937年)の第一次内閣期から20年(1945年)12月の自決に至る期間を過ごし、昭和前期の政治の転換点となる重要な会議を数多く行った場所です。
※杉並区HPより引用しました
荻外荘
住所:杉並区荻窪2丁目43番36号
電話:03-6383-5711
時間:午前9時から午後5時
休園日:水曜日、年末年始
料金:一般300円、小・中学生150円
もともとは、大正天皇の侍医頭(じいのかみ)を務めた医者・入澤達吉氏の別邸。
その後、内閣総理大臣・近衞文麿が、この別邸を譲り受け、昭和12年(1937年)から住みはじめました。
唯一、中国風の意匠でまとめられた部屋。
設計者は伊東忠太氏。
明治から昭和初期の建築家で、築地本願寺や平安神宮などを設計した有名なお方。
床には龍の敷瓦、龍の天井画が貼られています。
美しい螺鈿は古い写真を参考にして復元したもの。
創建時の居住者である入澤達吉時代には応接間として使われていましたが、近衞居住期になってからは、もっぱら記者会見用になりました。
※応接間の前にはスタッフさんがおり、見どころを丁寧に説明して下さいます。
創建当時から洋式の水洗トイレで、とても珍しかったとのことでした。
また洗面の蛇口が2つ。
当時からお湯とお水が出ていたことが想像できます。
※創建当時を復元したトイレです
南面に位置する広縁は陽が差す形。
窓ガラスがとても独自な形状になっていました。
第二次近衞内閣組閣時の昭和15年(1940年)7月19日に行われた「荻窪会談」や戦前期の重要な会談が行われた部屋です。
壁紙や絨毯は古い写真から復元。
腰壁壁紙(黄色い部分)の文様は、葡萄唐草、スイカズラ、インド更紗などを組み合わせた文様。
長押上壁紙(赤い部分)は、連続する動物文様。
壁紙の文様やテーブルは、古い写真から復元したもの。
1945年(昭和20年)12月16日この部屋で、近衛文麿氏は自決しました。
居住空間はもっぱら和室だったんですね。
蔵には近衛家で使用された生活用具をはじめ、漆芸、書画などが保存されていたそうです。
近衛文麿氏が着用していた有爵者大礼服(公爵)が飾られていました。※複製
別棟はカフェとショップになっていました。
カフェ・ショップ営業時間は、午前10時~午後4時30分です。
広縁は陽当たりよく、秋は紅葉が美しいかと。
小さなお菓子と飲み物がセットで1,000円。
ちょっといいお値段(^^;
戦争は誰も幸せになれない。
多くの犠牲があって今がある。
今を精一杯生きたい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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