自由な旅人ケイちゃんです。
― 長池見附橋と、時間に追われる私 ―
行きたいなぁ、と思った場所は手帳に書いている。
書いている、だけ。
予定はびっしり、体はひとつ。
なのにSNSを開けば「ここもいいよ」
「あ、ここも行きたい」が無限増殖。
――行けてないのに、行きたい場所だけ増えていく不思議。
そんな中、奇跡的に3つ行けた。
この橋は、noriko (id:non704)さんのブログの「いつもの散歩道」にさらっと登場していて、
「え、なにこの橋…好き…」と一目惚れ。
以来、ずーっと行きたかった場所。
行けたのは平日、仕事の合間。
「合間」と言ったけど、実際は会社からの呼び出し電話つき散策という、なかなかの綱渡り。
バスは1時間に2本ほど。
公共交通機関利用の方は、時刻表チェック必須。
でも平日昼間でもほぼ満席だったのが印象的。
大きなマンションが立ち並び、坂もなだらか。
ここではバスは“贅沢”じゃなく“生活必需品”なんだな、と感じた。
バスに揺られること約10分で見附橋バス停に到着。
ワンちゃんの散歩、ご年配の方がベンチでひなたぼっこ。
空気がやさしい。
そして現れた長池見附橋。
美しい。
無駄がないのに、ちゃんと美しい。


実はこの橋、ただの公園の橋じゃない。
江戸城外郭にあった見附門の役割や記憶を受け継ぐようにデザインされ、
城門を思わせる重厚さと、現代的なすっきり感を両立している。
だからドラマやCMのロケ地にも使われる。
派手じゃないのに、画になる。
黙って存在感を放つタイプ。
仕事の電話に追われながらも、「ここ、ちゃんと来てよかった」と思わせてくれる場所だった。
今度は、時間に追われない日に。
ベンチに座って、ぼーっとしたい。






そう思って後から調べてみて、ちょっと驚いた。
長池公園にあるこの橋、もともとは四ツ谷に架かっていた橋なのだ。
旧名は四谷見附橋。
大正2年(1913年)に完成し、当時は赤坂離宮(現在の迎賓館)へ向かう“外門”的な位置にあった。
だからこそ、
左右対称の美しい構成や、
重厚感のある親柱、装飾が施され、
ネオ・バロック様式という、
かなり気合の入ったデザインになっている。
ただ渡るための橋ではなく、
「迎えるための橋」。
そんな役割を担っていた橋が、
今は静かな公園の中で、
犬の散歩や、ひと休みする人を見守っている。
そう思うと、
この場所の空気が、
よりいとおしく感じられた。


迎賓館を訪れる要人を迎えていた橋と、
会社からの着信に追われる私。
橋の格は変わらないのに、
私の立場だけが、ものすごく庶民だった。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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