自由な旅人ケイちゃんです。
駒場公園内にある旧前田家本邸に行ってきました。


前田家と言われてもどちらの前田さん?
前田家というたら、その名の通り元加賀藩の当主。
16代当主 前田利為(としなり)侯爵の自邸として建築されました。
前田家の敷地全てが駒場公園となっています。
旧前田家本邸 洋館
住所:東京都目黒区駒場4-3-55
公開時間:9:00~16:00
休館日:月・火曜日
年末年始
見学料:無料
ただボヤっと見学するのでは何もわからん。
ボランティアによるガイドをお願いしました。
ガイドは事前予約不要で1日7回行われます。
旧前田家本邸には、洋館と和館があるので、まずは洋館へ。
洋館の1階は賓客用に、2階は家族の生活の場になっています。
入ってすぐが第一応接室。


侯爵夫人や令嬢のお客様が通されていた応接室です。
白いタイルでできた背の高いマントルピースが特徴的。
マントルピースは各部屋にありますが、装飾的な暖炉なんだそう。
実際の暖房は、各部屋に設置されたセントラルヒーティングだったそうです。
お客様を最初にお通しする待合室。
黒色大理石のマントルピースがとっても豪華です。


ここでクイズです。
写真右の2つのスイッチはなんでしょう?
答えはこちら ↓ ↓
上)雇 下)女
使用人を呼ぶための呼び鈴。
とっても広いお宅なのでいちいち呼びに行けない。
男性使用人を呼ぶ時は”雇”、女性使用人を呼ぶ時は”女”のスイッチを押したんだそうです。
各部屋にあったそうですが、残っているのはここだけ。
前田家には総勢136名の使用人がいました。
車を運転する人、ドアを開ける人、アイロンをかける人、洗濯をする人等、仕事が細分化され、自分の仕事以外はできなかったそうな。
恐るべし華族の暮らし。
大客室側から見た小客室です。
大客室と続き間になっていて必要に応じて引戸で仕切っていました。


お客様にくつろいでもらう部屋で、当時は座り心地良いソファやテーブル、室内には絵画や美術品が飾られていました。
立派な黒いマントルピースの上には記念品がたくさん置かれていたそうですよ。
晩餐会のための部屋で、最大26人が食事をすることができました。
晩餐会が行われるこの大食堂が1番格式が高いんだそう。
巨大な白い大理石のマントルピース。
マントルピースの周囲は、古典的な文様の金唐紙です。
隣の部屋は、家族が食事をする小食堂です。
ここでクイズです。
たくさんの食事をどうやって運んでいたでしょうか?
答えはこちら ↓ ↓
部屋の隅に地下の厨房から料理を運ぶための小型エレベーターが設置。
恐るべし華族の暮らし。
まあ、使用人の方々は楽ですよね。
ここから2階の家族の生活の場へと向かいます。
玄関扉から続く広間と大階段。
階段がある広間は、洋館の「顔」でとっても豪華。
大階段の下にみえるマントルピース。
マントルピースと造りつけソファを備えた炉隅の小さなスペース。
ガイドさん「ここで仲良くくっついて内緒話をしたんでしょうね」と笑い話。
イギリス生活が長かったお二人は家の中でも靴を履いていたんだそうです。
菊子夫人は、寝るまでハイヒールで過ごされたそうな。
この階段をハイヒールで上がる菊子夫人には、華族としての誇りがあったのかな。
脚が疲れんかったんじゃろか、、、。
長くなったので、家族の生活の場を覗くのは次回にしますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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